2023/05/30 11:29

本日のお話はこちら。



高校の修学旅行  ×  「Q/Mr.Children」


私の高校の修学旅行は定番の京都大阪奈良でしたが、
最後に東京で丸一日自由行動して、
その日の夜行列車に乗って北海道へ戻るという
結構贅沢な旅でした。

荷物になるにも関わらず、
CDプレーヤーにこのアルバム1枚を入れて
持って歩いていました。
当時発売されたばかりのこのアルバムを
なかなかゆっくり聴けていなかったからなんでしょうか。
別にそのときには夜行の中で聴こうと
思っていたわけじゃないと思うんですが、
そこは全然覚えていません。

列車に乗る前に、好きなお菓子と当時読んでいた漫画の
新刊を見つけて買って、
狭くて暗い寝台の中で漫画読んでポリポリとお菓子を食べながら、
「Q」を聴いていました。

真っ黒ながらもすごい速さで流れていく車窓の景色、
その日あった楽しかったり切なかったりした出来事、
薄暗い寝台の中、修学旅行内でほぼ初めて「ひとり」の空間にいること、
空間の中はひとりだけど近くにはたくさん人がいるという
独特の空気感と気配、
読んでいた漫画の内容、
夜にお菓子を食べる贅沢(笑)・・・

これらがこのアルバムには記憶として刻まれています。

空気感が音楽に刻まれたのはきっとこの1枚が初めてでした。
中学生の頃聴いていた音楽は今聴いても普通に懐かしいだけで、
ここまでがっつり記憶とリンクしているものはないのです。
( ※ 前回ご紹介したCDに関しては聴いてる回数が桁違いに多いので例外です)
高校生になって、自分の感性もそれなりに育っていたということに
なるのかな、と今になって思います。