2021/12/24 11:07

前回まで編曲の工程のお話をしてきまして、

本日が最後、④浄書のお話になります。


おさらいですが、

①写譜→原譜をソフトでそっくりそのまま打ち直し

②創作→写譜したものをコピペしながら形作り

③校正→形作ったものを徹底的に読んで直す

と、ざっくりこんな工程でした。


④浄書 では、

作った楽譜にまずダイナミクス(フォルテ、クレッシェンドなど)をつけます。

ダイナミクスはほとんど原譜のままで付けます。

ダイナミクスは音量というよりニュアンスを

指していると考えていて、

実際の音量やバランスは現場の指揮者の方に

おまかせするかたちがいいと思っているため、

弦楽器特有で管楽器だと表現が難しい部分など

記載を変えたほうがいいと判断したところのみ

変更して付けるようにします。


そのあと、楽譜のレイアウト、浄書に入ります。

1ページに入れられる小節数を調整し、

ページ数がだいたい決まったら、

1ページずつぶつかりを排除し、

ダイナミクスを整列させ、

スラーの形を整えて仕上げていきます。


この作業中にも修正点は見つかったりします。

そしてフルスコアができたらパート譜も

作成するのですが、

パート譜作成中にもミスが多々出てきます。

その都度フルスコアにも修正をかけるので

フルスコアの完成とパート譜の完成は

ほぼ同時という感覚です。


できあがったデータは必ず1度印刷して、

俯瞰で修正点を探します。

パソコン画面では見つからないミスが

ここでもたくさん見つかります。


こうして何度も何度も確認を重ねて、

ようやく楽譜が完成します。


出版社であれば、

編曲家の他に校正する人、浄書する人と

分業しているところが多いかもしれません。


uduki musicではすべて中の人がひとりで

やっております(笑)。

大変ですが、楽しいです。

楽しくなかったらできないです(笑)。


こんな感じで作業しております。

いかがだったでしょうか?


+ + + + + + + + + + + + 


さて、編曲の工程のお話が終わったところで、

本日がブログ投稿も年内最終となりました。


11月12日のオープン以降、

たくさんの方に見ていただきまして

本当にありがたいです。


年内に追加発売したかった曲があったのですが、

来年の初め頃に発売できるよう

現在準備を進めているところですので、

来年も是非、uduki musicをよろしくお願い致します。


皆様、健康第一で良いお年をお迎えください!