2021/12/17 19:19

さて、今日は編曲の手順のお話の続き、

③の校正の話をしていきます。


おさらいですが、

①写譜 で原譜を写し取り

②制作 でコピペしながら全体の形を作りました。


③に入る前にすこーし時間をおきます。

①と②の作業間隔はほぼないくらいが望ましいですが

③に入る前は1週間以上開けてから作業するようにします。

一旦、曲の中身を忘れるためです。

覚えていると読みに甘えが出てしまう気がするので・・・


そして、然るべく時間が経過した後に

③校正 の時間がやってきます。


ここでやることは、

とにかくいろんな角度から楽譜を読み倒します。

重要度が高い作業として

「なんでこの音になってるの??理由は??」

を徹底的に追求します。

特に、楽譜を縦に読んで

和音を整理することはかなり入念にやります。

どうしてもオクターブ上下を補強したとき

他の内声と音がぶつかったりするので、

そういった部分を丹念に見つけてクリアにしていきます。

その他、スタッカートやスラーの調整、

②の段階で見落としていたミスもすべてここで

洗い出しをします。


ひと通り済んだらまた時間をおいて、

この作業を最低3回は繰り返します。

そうして音を煮詰め、小骨を取り除き、

ようやく中身が完成します。


この工程が一番精神力を使う作業になります。

ついつい後回しにしがちでもあります(笑)

ここがスピーディーに済むか済まないかで

完成にかかる時間が全然変わります。

まあ大抵急いでないのであんまり気にしないのですが。


では次回は④浄書のお話になります。

お楽しみに。