2021/11/19 09:36
ショップオープンから1週間が経ちました。
まだご注文はいただけていない状態です(笑)。
まあ、予想していたことなのでめげることでもないです。
そもそもニーズが限られているものですから。
今はとにかく継続が一番大切だと思っています。
私が作曲ではなく編曲をやろうと思った理由を少し書こうと思います。
もともと現在の師匠(ショップ内「ABOUT」参照)に
目を留めてもらったのは編曲譜でした。
しかし師事するうちに、師匠が根っからの作曲家であったこともあり、
作曲を主体に考えるようになっていったのですが。
どうも、性に合わなかったようです。
今振り返るとイメージと技術が結びついていなかったし、
「この曲を書きたい、多くの人に聞いてもらいたい」という意志も
薄かったと思います。
だんだん作曲が負担になり、「じゃあ何がしたいのか」を
改めて考えたとき、「編曲がしたい」と気付きました。
もとの曲があるにしても、
管弦楽や室内楽を吹奏楽にアレンジするというのは
ただ単に弦楽器を吹奏楽器に置き換えて済むものではありません。
音色、音量のバランスを吹奏楽に適した形に組み直さなければならないし、
和音の構成も見直さなければならない。
そうして美しい響きが生まれたときに、
自分が喜びを感じていることに気付きました。
あとは、最初に書いた通り、
師匠に認めてもらった(=誰かに褒めてもらった)体験が
私を編曲に向かわせたんだろうなと思います。
楽器奏者としてはまったく箸にも棒にも引っ掛からなかったですしね(笑)。
結局、私は芸術家ではなく職人なのだ、と思っています。
音楽をやってるからってみんながみんな芸術家ではないのだと
なかなか気付けずにいたけど、
自分を職人だと思うとなんだかすごくしっくりきて気分が軽くなりました。
仕事(奏者であること)をやめてから、
自分は音楽で何をしたいのかずーっと迷って迷って、
答えが出るのに10年以上かかってしまったのですが、
今こうして自分の城(笑)を持てるまでになって、
細々とではあっても好きなことをやっていけるのは幸せなことだと思っています。
長くなりましたが、
まだ始まったばかりですので焦らず楽しく、やっていきます。
気長にお付き合いくだされば幸いです。